ヘアドネーション 奈良市

いつもJHD&Cのヘアドネーション活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
ドネーションヘア(髪の毛)の長さについて、たくさんのお問い合せ・ご意見を頂戴致しました。ドナーの皆さま、サロンの皆さまの混乱を招き、ご心配をおかけしましたことに心からお詫びをさせてください。
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ドネーションヘアの長さについて改めてお伝えするにあたって、JHD&Cがヘアドネーションというボランティアをどのように始め、どのように歩んでいるかをお伝えさせていただきたく思います。
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この活動を始めた12年前、毎日大量に捨てられる髪の毛を何かに役立てることはできないだろうか?ウィッグ用の髪の毛として寄付できる仕組みはないだろうか?と思ったのがヘアドネーション活動の始まりでした。
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脱毛に悩むお子さんはできるだけ長さのあるウィッグを求められますが、その一方、ドナーも様々な事情で何年も伸ばし続けることが困難であったり、望まないタイミングでカットせざるを得ないことは決して少なくありません。
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31cm以上という長さはフルウィッグ製作のための基準であることに間違いはありません。ロングウィッグとして使用可能な50cm以上のドネーションヘアがとても不足していることも事実です。
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ただ、「ボランティアを強要するようなことがあってはならない」「義務感で辛くなったり、頑張りすぎて疲弊してしまうことがないように」ということは、私がジャーダックを続けているなかでも特に強く思うところです。
持続していくことが大事であり、それこそが最も難しいと痛感しております。
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へアドネーションに限らず、様々なボランティアについて、家族や友人と話し合ってくださること。
数年かけて髪の毛を伸ばしてくださること。
SNSなどで発信してくださること。
見た目で辛い思いをしているお子さんがたくさんいることや脱毛について知ってくださること。
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いろんな関わりがヘアドネーションを支えてくださっています。たくさんの温かなお気持ちに支えられて、ウィッグの提供を12年続けることができました。皆さまが思いを込めてくださったドネーションへアは長さに関わらず大切に使わせていただいております。
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31cmに満たない髪の毛は評価毛として活用させていただき、できるだけ皆さまのお気持ちが無駄にならないようにさせていただいておりますが、皆さま、それぞれの様々な事情があるなかで数年のボランティアにチャレンジしてくださっています。
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JHD&Cは「必ずしもウィッグを必要としない社会を目指す」ことを理念としています。これは、見た目を気にして生きづらさを感じることなく、お互いの多様性を認めあう社会です。
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髪の長短やご寄付の多寡に関わらず、皆さまの温かいお気持ちには感謝の気持ちでいっぱいです。
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願わくば、髪を持たない子どもたちの「生きづらさ」が少しでも緩和されるよう、皆さまの優しい気持ちをウィッグを通じて一人でも多くの当事者の皆さまにお届けするため、今後とも活動を継続していく所存でございます。
この度は、貴重なご意見をありがとうございました。
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NPO法人Japan Hair Donation & Charity
代表 渡辺貴一